ドロボウあれこれ:タンザニア編
昨日ガーナの友人から
ドロボウ団体と警察と鉱山のプロテストでまた外出禁止になってしまい
「暇で狂いそ〜〜っ!」とプンプン!
違法で鉱山に侵入し、あちこち穴を掘って金を盗む人のことを
『ガラムセ』 とガーナでは呼んでいて
その数はきっと1000人とかいう団体さんなんだけど
クリスマスも近づき、いよいよ本格的に「物入り」になってきたようですよ
(今となってはいたって他人事・・・)
警察が「銃で撃つぞ!」と本気で脅かし
実際に見せつけに足を撃ったりして攻撃しているらしいけど
どうも近くの酋長さんまで出て来て
「俺たちに鉱山の一部をくれろ!」
「さもなければ、鉱山の車一台残らず潰すぞ!」
と、とんでもない要求を始めたらしいよ・・・・
・・・
ってことで、今日はタンザニアでの事件のお話
タンザニアでは陸の孤島のような場所に鉱山があったので
私達は普段一切村人と接することがなく生活してました
(って話は前にしたっけな)
キャンプ(住宅)の入り口はこんなかんじで、
車も人も全部チェックされます
ってことは部外者は入れない・・・ってわけなんだけど
実は一度すっごいおっかないことがありました
夜9時頃、バン!バン!と言う銃の音が私達の部屋の外でして
まさか?と思ってゴンがちょいと外を覗いたら・・・・・
なんと、強盗グループがトップのマネージャーに銃を当てて誘拐する所だった!!!!
オーマイガー!どころじゃありませんよっ!
マネージャーは私達の家(部屋)の道を挟んだ反対側だったので
ちょうどマネージャーが家の前をさらわれる、その現場をゴンは目撃してしまったのでした
聞いた銃声はマネージャーを助けようとしたスタッフに向けられ
地面に向かって撃たれた銃の音だったようで
ただならぬ雰囲気にゴンは慌てて部屋に戻ってきました
その一部始終を書き出すと長くなるので省きますが
ケニヤ方面から強盗グループはマネージャーを人質に捕り
マネージャーの車で、彼を連れて金が保管されている「ゴールドルーム」に連れて行き
そこで金を盗んでバイバイ・・・
と言う計画だったらしいんだけども
結局、ゴールドルームに行く途中で、警備の車とかち合い
ドロボウ達は車から林に逃げ去り、マネージャーも無事安全に保護されました
スタッフは従業員の安全を確認するために1時間おきに安全確認に各部屋を回っていたので
結局その晩は誰も寝ずに翌朝を迎えたわけですが
朝、明るくなって外に出たらびっくり〜
おまけに、100人を越す地元の警察がトラックでやってきてた!!
どこから来たの?っていうほどたっくさんの警察がやってきた!
こんな大勢の警察が来ててもどうなの?って感じだったけど
みんな何をするでもなく時間を潰してました・・・
食堂でてんこ盛りのご飯を3食、3日間食べて帰って行きました〜
誰も怪我もせず、命も無事で、ゴールドも盗まれることなく済んだことなので
こんな風に書いてますけど、もっと深刻な事態になっていたかもしれないわけで
そう思うと本当にラッキーだった・・と言えますねえ
実は、もう一度同じグループだと思われるドロボウが
今度はゴールドルームの入り口を爆発させて
入り込もうとした事件があったんだけど
それも彼らにとっては失敗に終りました
そのドロボウの一部始終の行動がセキュリティーカメラに映ってそうです・・・
こんな感じで・・・
まず爆弾を入り口に置き、爆発させる → ドア、少し壊れる
2度目の爆発を試みる → ドアなんとか壊れる
やった〜!と喜ぶドロボウ達、中に侵入
・・
・・
あれ? (一瞬固まるドロボウたち)
実はゴールドルームのドアは2重になっていて
更にもう1つ頑丈なドアがあったのでした!
そして、なんとドロボウ達は爆弾は使い切ってしまったらしく
もうドアを壊すものがなくなっちゃって・・・・
あっけなく、そのまま去る・・・・
と言う結果になってしまったらしいです
笑っちゃ失礼だとは思うけど
ゴンもみんなでモニターを見てドロボウ達のアタフタする姿を見て笑ってしまったそうだ
結局、そこはどんどん本格的なギャング達が狙い始めてきたので
「アブね〜」ってことで、私達は去ったわけですけど
こんな風に、手作業でえっちらおっちら頑張ってなんとか金を取ろうとするドロボウは・・・・
ある意味 ”かわいいもん” ですな
・・・
ガーナもそこまでシリアスなドロボウ達の集まりにならなければいいけどなあ
友達は
「もうこうなったら、ウォッカでも飲まなきゃやってられないわっ!」
と言ってました。
・・・・現地時間、朝8時 ですけど?
今日も訪問ありがとうございます
よかったらポチお願いします
人気ブログランキングへ
by miki-argentina | 2015-12-04 15:09 | アフリカの話